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モフモフ図鑑vol.51「ヤマネ」1/12更新

国の天然記念物に指定されるだけあって、なかなかお目にかかれない。たまたま出かけた焼石山の姥石平で、始めてリアルで見ることができた。 鼠科で外気温が12℃〜14℃まで下がると冬眠体制に入るらしい。クマのうたた寝に近い冬眠と異なり彼らはがっつり冬眠派だ。低体温となり心拍数も 低下させ、食事もとらずに蓄えた体脂肪を消費して、ひたすら死んだように眠る。てっきり名前の由来は山寝、かと思っていたが漢字表記は山鼠だった。

プチ花図鑑 vol.52「フクジュソウ」3/6更新

早春の山林で、ぴかーっと輝く花弁を広げて群生する様は圧巻だ。このぴかーっと光り輝く花弁は、虫たちに視覚的に営業アピールを しているのかと思いきや、彼らの作戦はそんな単純な仕掛けではなかった。なんと花弁で日光を花の中心に集めて、その熱をもって虫を誘うのだという。虫目線で 考えれば、まだ寒い早春に花があるだけでもありがたいのに、その場を温めておいてくれるという、おもてなし度の高い早春の花なのである。

プチ花図鑑 vol.53「ハンノキ」3/11更新

カバノキ科ハンノキ属。雪国において、春を告げる花といえばマンサクと言いたいところだが 春の気配にいち早く営業を開始するのがこのハンノキ。普通、花は芽鱗(がりん)に包まれて冬の寒さから大事に守られているものだが このハンノキの花芽は裸のまんま、冬空に吹き晒されてぶらぶら揺れながら春を待つ。だから気温が上がれば即開花だ。開花といっても あまりにも地味な花だから、人もたぶん虫にだって気付かれちゃいない。それでもいいのだ。だって彼らの受粉は風まかせなのだ。春風こそが彼らのキューピッドなのだ。 花は地味だが、何とロマンチックなんだろうか。

プチ花図鑑 vol.54「マンサク」3/13更新

マンサク科マンサク属。東北の日本海側で見るのはほとんど葉っぱが丸いマルバマンサクだ。マルバマンサクかどうか確認しようにも、肝心の葉は花が終わってから 顔を出すのでなかなか意識して確認できない。が、マルバの方は花弁の先も丸まっており、まるで咲いてはみたものの寒くて寒くてと言わんばかりに縮こまっているので それと判断出来る。早春に他の花より早く咲くことから「先ず咲く」がなまって「マンサク」になった説や、花がたくさん付く様子が 「豊年満作」だからという説などがある。残雪の山歩きで思いがけずこの黄色い小さい花を見かけると、春の訪れをいよいよ実感し「まんず、えぐ咲いたこと!」と 秋田弁が出る自分を考えれば「先ず咲く」説に一票。

プチ花図鑑 vol.55「イワウチワ」3/19更新

イワウメ科イワウチワ属。雪解け間もない寝ぼけ顔の山腹で、ひらひらとピンクのフリルで可憐に春を告げる。 スプリングエフェメラル、春の妖精の称号がこれほど似合う花はないだろう。名前の由来は葉の形を団扇(うちわ)に見立てたものであるが、 彼らは頭に岩が付くほどには、岩にこだわりはないようでよく樹林帯に群生している。葉はイワカガミに似ているが、あちらは鏡と言われるだけあって光沢が強く、 鏡と団扇の見分けは割と容易だろう。

プチ花図鑑 vol.56「カタクリ」3/25更新

ユリ科カタクリ属。樹々の葉がまだ芽吹かない、日差しが十分に林床に届く早春のわずかな期間に咲き、受粉などの仕事を終えるとさっさと地上から姿を消してしまう。 彼らの成長過程は長い。発芽から7〜8年ほどを葉一枚で過ごしながら地下の鱗茎が大きく育つのをひたすら待つ。花が咲くのはこの鱗茎が充分に大きくなって2枚目の葉が出てからだ。そんなスパンで成長する彼らの寿命は40〜50年とのこと。一歩一歩と実力に見合った展開を重ねて育つカタクリに、せっかちな自分を振り返るのも悪くない。

プチ花図鑑 vol.57「キクザキイチゲ」3/31更新

キンポウゲ科イチリンソウ属。早春の、雪解け間もない頃に咲く。広葉樹林がまだ芽吹かないうちに咲いて受粉など主な仕事を 済ませ、森の樹々が葉を広げ日光が林床に届かなくなる前にはもう地上から姿を消してしまう、つかの間の春の妖精だ。花弁のように見えるのは咢片。裏から見ればよく分かる。そっくりな花にアズマイチゲがあり、花だけ見ているとまったく見分けがつかない。そんなときは葉を見比べる。ギザギザと切れ込みが深いのがキクザキで、切れ込みが浅くかわいらしい葉がアズマだ。

プチ花図鑑 vol.58「キブシ」4/3更新

キブシ科キブシ属。早春に、薄い黄色の花が穂状に咲いてぷらぷらと揺れる。雌雄異株で、写真は雄花。雌花はやや緑がかった黄色となり雄しべが退化している。かわいらしくも奥ゆかしい趣きがあり、お茶の席でも愛でられる。野山でみかけるキブシはまるで舞妓さんのかんざしのようでかわいらしい。キブシのフシは、お歯黒の染料として使われたフシ(五倍子)に由来し、この代用として使われてきたことから木五倍子(キブシ)の名前となったようだ。黒髪を飾る花かと思ったら、昔の大人のたしなみにかかせない黒染料だったのである。

プチ花図鑑 vol.59「ショウジョウバカマ」4/7更新

ユリ科ショウジョウバカマ属。雪が溶けて間もない山地の湿った場所で、ロゼット状に細長い葉を広げその中心から薄紫色の蕾を出す。蕾からは雌しべが早くもにょっきりとはみ出ている。この植物は雌雄異熟で、咲き始めは女の子で後に花粉を飛ばす男の子になる。雌雄異熟の植物は、先に雄性のものが多くこれらはだいたい昆虫に人気の花である。一方、虫が少ない季節や虫に人気のない花などは先に雌性となるそうでショウジョウバカマがこのパターン。早春の山で会うたびハデな花だなあと思っていたが、それがまだ少ない虫たちへの必死のアピールのためと思えば、なんだかいじらしい花である。

プチ花図鑑 vol.60「シュンラン」4/12更新

ラン科シュンラン属。明るい黄緑色にピンクの斑点。春のカラーコーディネートが絶妙な可憐な春の蘭。別名のホクロというのはピンクの斑点を指しているのだろうか。 しみじみセンスのない別名である。もうひとつの別名ジジババに至っては命名した人の悪意すら感じてしまう。ジジババの名の由来は二つあり、ひとつはじいさんのはげ頭とばあさんの突き出した下唇に見立てたというが、何と言うつまらない感性なのだろう。もう一つの説は男女のシンボルに見立てたそうだが、ならばもう少し色気があっても良いだろう。本名の「春蘭」こそがふさわしい。

プチ花図鑑 vol.61「セリバオウレン」4/16更新

キンポウゲ科オウレン属。花の時期がちょうど春山スキーシーズンにぶつかることもあり、セリバオウレンといえば花よりも実のほうが なじみ深かった。いつかその正体を見てやろうと思っていた矢先、ようやく花を見ることができた。1センチほどの小さい銀細工のような繊細な花である。雌雄異株のものと両性花のものがあるらしい。写真は雄花。似た花にキクバオウレンがあり、オウレンといえばこのキクバの方を指す。違いはセリっぽい葉っぱかキクっぽい葉っぱかぐらいで、名前の違いが姿の違いとイコールなのだが、困ったことに花の時期、当の葉っぱはまだ出ていない場合が多い。

プチ花図鑑 vol.62「ミスミソウ」4/22更新

キンポウゲ科ミスミソウ属。雪割草の名前でよく春先に展覧会が催されるが、あの着飾ったお嬢様がたのイメージで山野に彼らの姿を求めると、そこには一回りから二回りも小さい花弁を広げる健気な姿があって、なんだかその素朴さにほっとする。特徴的な葉っぱが彼らを見つける近道である。ミスミソウの花の色は白からピンク、紫までさまざまであるが、この葉っぱの形だけはどれも皆おそろい。三角草の名前の由来も葉っぱにある。別名のスハマソウの州浜も、葉っぱが州が入り組んでいる浜辺に似ていることに由来する。家紋や染色の意匠にもなるめでたいシンボルである。なので彼らに出会ったなら、このユニークでめでたい葉っぱもお見逃し無く。

プチ花図鑑 vol.63「フデリンドウ」5/12更新

リンドウ科リンドウ属。青紫色のこの花を登山道脇に見つけるとうれしくなる。草丈は5センチ〜10センチ。花の大きさも15ミリあるかないか。小ささゆえに見つけにくいが、形といい色といいとても印象的かつ可憐だ。この花を見つけるのは春山歩きの楽しみのひとつであったが、先日、ダム周辺の公園にこの花の株を見つけた。うれしい一方で、ちょっと裏切られた気分であった。似た花にハルリンドウがあるが、あちらは葉がくるりとロゼット状に着いていて1つの茎に1つの花が着く。

プチ花図鑑 vol.64「キヌガサソウ」6/10更新

ユリ科ツクバネソウ属。山登りを始めた頃、神室山登山道ですれ違った男性からキヌガサソウが見頃だよと教えられた。はて?それは何? 何しろ当時の私はニッコウキスゲぐらいしか山の植物は知らなかった。あまりにその人が嬉しそうに教えてくれるので、これは見逃したら悪いようにも 思え、どんな花なのか推理しながら胸付八丁を登り、お不動さんを拝み、窓くぐりに差し掛かったとき、あ!と脚を止めた。ぐるっと車輪状に着いた大げさな 葉っぱと、その中央にどんと鎮座する白い花。一度みたら忘れられないインパクトで、この大げさな大輪はしかも群生していた。名前の由来は、広げた葉っぱが 昔の高貴な女性の衣笠に似ているからという。実は雅な花なのである。

プチ花図鑑 vol.65「サンカヨウ」6/16更新

メギ科サンカヨウ属。フキの葉みたいな大きな葉と小さな葉を持ち、小さい葉の上にのびた茎の先に花が一塊になって咲く。雨に濡れると白い花弁は 半透明になって硝子細工のような美しさで、梅雨どきならではの風情がある。夏が過ぎるころ、ころんとした紫色の実をつける。ぽってりと、たわわな実は 無性に美味しそうに思えて、何度か口にしたことがある。渋酸っぱくてあまり美味しくなかった。そもそもこの実が食べられるかどうかも判らず、恐る恐る試食していたが、先日、やっと調べるとどうやら食べられるようだ。しかも甘いと記されている。今シーズンはもっと熟した頃に甘いサンカヨウの実を狙ってみる。

プチ花図鑑 vol.66「ギンラン」6/30更新

ラン科キンラン属。東北では6月でも低山の林床に見かける。清楚な立ち姿が印象的だが、小さい蘭なので見過ごされ勝ち。開花しても ようやく半開きぐらいまでがやっとの、とにかく奥ゆかしい蘭なのだ。かつてはお仲間のキンランとともに、里山でよく見られたようだが 近年ではめっきり個体数を減らしている。そんな珍しい花ならばと、盗掘の被害も多いようだがあいにく栽培は難しい。というのも、多くの蘭は落ち葉や倒木などから栄養を得ているのだが、この蘭はキノコなどと同じで栄養源を樹木の外菌根に依存する。なので、この蘭を誘拐したければ、蘭の栄養源である樹木もセットで、という大ゴトになるわけだ。

プチ花図鑑 vol.67「ミツガシワ」7/7更新

ミツガシワ科ミツガシワ属。主に亜高山から高山の湿原などに見られる・・・のだが練馬区にある石神井公園の三宝寺池などにもぽつぽつと 見つかることがあるようだ。というのもこのケモジャさん、遥か氷河期から存在し、温暖になるにつれ徐々に生育範囲が北方の高山などに せばまったものの、ごく一部が関東などの市街地に遺存植物として居座ったようだ。温暖化でもはや亜熱帯のような東京ではあるが、氷河期の忘れ形見?があるとは 生命の適応力には驚かされる。名前の由来は、柏の葉に似た葉っぱが3枚ついているので三柏。花に出会ったらぜひその葉っぱもご覧くださいな。

プチ花図鑑 vol.68「ガクウラジロヨウラク」7/15更新

ツツジ科ヨウラクツツジ属。ウラジロヨウラクとの違いは名前にあるように「萼」の圧倒的な存在感にある。萼がほとんど ないのがウラジロヨウラクで主に太平洋側に、萼が目立って長いのがガクウラジロヨウラクで日本海側に生育する。日本海側である秋田がテリトリーの私としては、萼も長ければその分、名前も長いこの花を登山中に見つけたときは面倒なのでウラジロヨウラクで勘弁してもらっている。萼以外の名前の由来は、お寺などの天井から下がっている装飾品の瓔珞に由来する。ウラジロは葉っぱの裏が白いことから。

プチ花図鑑 vol.69「オクキタアザミ」7/21更新

キク科トウヒレン属。8月の鳥海山の御浜小屋から扇子森付近に群生している。何度も目にしているはずが気にとめたのはつい最近のことで、何の花なのか調べてもなかなか正体が掴めずにいた。名前を知ったのは1年後のことである。それもそのはずで、 オクキタアザミは鳥海山、焼石岳、羽後朝日など限られた山に特産し、ハンディタイプの高山植物の図鑑では わざわざ紹介されないマイナーな花だったのだ。アザミと名前にあるもののトウヒレン属。似た種類ではあるが、雌しべの先端が開いている点と、葉にトゲがないところでアザミと見分けられる。

プチ花図鑑 vol.70「チョウカイフスマ」7/31更新

ナデシコ科、ノミノツヅミ属の多年草。名前に東北の名峰を冠するだけあって鳥海山にしか見られない高山植物。そして名前のフスマの由来は「衾」で、 分かりやすく言えば「かけ布団」。雅に言えば平安時代の寝具のことである。つまり鳥海山の掛け布団なのだ。可憐な星形の花をアップに捉えた写真を見ている限りはピンとこないのだが、鳥海山の外輪山または康新道の岩場で確かめると、最盛期、たしかにこんもりふんわりと岩を覆う様子は疲れた体を癒す魅力的な寝具にも見えてくる。

プチ花図鑑 vol.71「コイチヨウラン」8/11更新

ラン科、コイチヨウラン属の多年草。沢登りの途中で、ノギランを撮ろうとかがんだときに偶然見つけたちっっさいラン。こういう小さいくせに立派に蘭の造形を持つ花を見つけるととてもうれしい。黄色い花は1センチもないようなサイズで 髪の毛のように細い茎の先に、2、3個着いている。葉っぱは一枚。2センチぐらいのへろっとした葉が根元にある。この一枚の葉と全体のサイズが名前の由来で 「葉が一枚の小さな蘭」なので小一葉蘭。小さくないイチヨウランもある。

プチ花図鑑 vol.72「タマゴタケ」8/30更新

テングタケ科、テングタケ属。毒々しいほどの赤いハデなキノコだが、なんと食べられる。夏から秋にかけて林の中に生えている。最初は卵のような姿で地表に顔を出し、その卵の殻を割るようにしてきれいな赤いキノコが現れる。大きくなると10~15センチにもなるだろうか。傘は平たく広がる。食べられると言われても最初は勇気が要るものだ。ホイル焼きにしておそるおそる食べたところ意外にも美味しかった。※似たキノコに有毒のベニテングタケがあるので要注意。

プチ花図鑑 vol.73「アカヤマドリ」9/10更新

ヤマイグチ科。夏から秋にかけて出てくるキノコ。薫製のような香りがあり、炒めて食べるととても美味しい。それもそのはずで、ヨーロッパで 人気のボルチーニの仲間。そして大きい。人の頭程の大きさになる。美味しくて大きいなら言うことなしなのだが、虫が付きやすいのでなかなか食べごろにありつけない。写真の右は虫入りで食べるには躊躇われる。左の写真は食べごろ。ピーマンとウィンナーとで炒めてビールのつまみになりました。

プチ花図鑑 vol.74「タカネマツムシソウ」11/15更新 

マツムシソウ科マツムシソウ属。紅葉も一段落した頃、急に行きたくなるのが朝日連峰だ。もはや花も紅葉もなかりけり、だろうと出かけるとひょっこりとまだ咲いている株に出会う。日本固有種の2年または1年草。私はいつも晩秋に見かけるが花期は8月頃らしい。花が終わると実は萼がトゲトゲの、いわゆるひっつきもっつきのようになって動物の毛や服にくっついて新天地へと旅立つ。

プチ花図鑑 vol.75「ムキタケ」11/19更新 

ガマノホタケ科ムキタケ属。晩秋の山歩きでミズナラやブナなどの枯木にみっしりと群生している。肉厚でお吸い物や鍋、炒め物で楽しめる食べごたえあるキノコだ。名前の由来は茹でると皮が剥けることからきている。単純な命名ではあるが、ときどき間違えられるツキヨタケとの見分け方にも役立つ。ツキヨタケの季節はもっと早いので採る時期を晩秋に持ってくれば間違う確率はグンと減る。また切ったときの柄が黒ずむのがツキヨタケ。暗がりでぼんやりと光ればツキヨタケ。さらに最終段階で、茹でて皮が剥けなければツキヨタケの確率が高まる。しかしながら素人判断では不安ばかりなので食べてもちっともおいしくないだろう。慣れるまでは分かる人に現場で教えてもらいながら採ることが一番。

プチ花図鑑 vol.76「ツルリンドウの実」12/2更新

リンドウ科ツルリンドウ属。エゾリンドウを除けば、山の中で出会うリンドウ科たちはだいたいが小さくて目立たない。このツルリンドウも登山道脇で、他の植物に絡まりながら、地面に近い高さでひっそりと釣鐘状の花を咲かせる。しかし秋が深まり花から実になると一転してよく目立つ。ルビーのようなつややかな深紅の大きい実は、くすみ始める山の色彩の中においてとてもよく目立つ。これで旨ければ最高だが、食べてもさほど味もないらしい。果実酒にすれば滋養強壮に良いとのこと。薬効はともかく、あのきれいな赤い色でほんのりピンクのお酒ができたらと少し興味がある。

プチ花図鑑 vol.77「ツルアリドウシの実」12/4更新

アカネ科ツルアリドウシ属。初冬、薄く積もった雪の間によく見かける赤い実。対生した光沢ある葉のまんなかに1つあって、上部に2つの突起があればそれはツルアリドウシの実だ。実の上部のふたつの突起は、茎頂にふたつ咲く花の名残。右の写真が、その蕾なので分かりやすいと思う。人目を忍ぶかのように小さい花なので登山道で見つけにくいが、初冬、さらっと雪が降った後などはこの赤い小さい実を見つけるのは容易になる。

プチ花図鑑 vol.78「タヌキノチャブクロ」12/11更新

ホコリタケ科。そっくりさんにキツネノチャブクロがあり、そちらはホコリタケとして知られる。どちらも成熟した頭部を指で押すと、ぷしゅっと胞子を吹き上げるアトラクション付きなのは変わらない。そしてどちらも若いうちは食べられる。カッターで切れば中身は密度の濃いスポンジ状で、鍋に入れて食べてみたらちょうどはんぺんのような食感だった。バター焼きなどにもいいらしいが、さほど旨みがあるわけでもない。キツネとタヌキの見分け方は、ざっくりと言えば主に地面に生えているのがキツネで、朽木などに生えているのがタヌキ。山の中で見かけるとどうしてもプシューっとしてみたくなる。

プチ花図鑑 vol.79「サンコタケ」7/9更新

仏具の三鈷杵(サンコショ)に似ているのでサンコタケ。三鈷杵のイメージとしては空海さんの肖像画を見るのが早い。空海さんは金剛杵を手にしているが、三鈷杵もだいたい似たようなものだ。そのように由来を聞けばついつい空海さんの真似をしてこのサンコタケを握ってみたくなるが、それは止めた方が賢明だ。このキノコ、とにかく臭いのだ。腐った肉のニオイがするらしい。あまりに臭いのでそもそも有毒か否か以前の問題で、毒の有無は分からない。がしかし虫にとっては食欲をそそるニオイのようである。

プチ花図鑑 vol.80「ミヤマオダマキ」7/15更新

キンポウゲ科。高山植物のなかでは栽培しやすいこともあり近所でもよく見かけるが、秋田では絶滅危惧種とされる。山中の彼らは絶滅危惧種だが、町でみかけるオダマキは改良されたものか知らないが町の暮らしにすっかり慣れ、うっかり庭に植えようものなら年々その生息地を広げはじめ、隣家の敷地内にまでその勢力を拡大していくほど増えていく。町のオダマキは元気だが、確かに山中ではあまり遭遇する機会もなく私も早池峰山で青いミヤマオダマキを、県南の東鳥海山で黄色いオダマキを見ただけであるから、やはり絶滅危惧種なのだろう。オダマキの由来は機織りで使う苧環という道具に、蕾の形が似ていることから。

プチ花図鑑 vol.81「イオウゴケ」7/15更新

ハナゴケ科。温泉地や火山地帯などで硫黄のにおいが漂うような場所で見ることができる。苔というだけあってサイズ的に地味で、気をつけていないと見つからない。が苔っぽいだけで実は地衣類という藻類と菌類が共生している姿。菌類というものは何かに寄生して生活しているが、その菌類の菌糸の中に光合成をする藻類をゲットすることで、栄養分を自前で調達できるようになったというのが地衣類だ。共生はさほど珍しいものでもない。我々の細胞の進化の歴史においても嫌気性生命体がミトコンドリアを取り込むことで、かつては毒素でしかなかった酸素を利用できるようになり、よりパワフルになって今日の酸素の多い地球に適応を成し遂げている。

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