秋田県中央部の山

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太平山の鬼子沢で剣滝

登山日
2008年10月25日
コースタイム
丸舞口   07:53
入渓    08:26
20mの滝   10:38
2段の滝   11:03
複雑な滝  10:40
本日最後の滝12:00
登山道合流 14:25
駐車場   15:50

「今日はマジモードだよ〜」登山口で長靴に足を入れかけていると、
ハンマーやらヌンチャクやら揃えながら、
楽しそうにT中さんが言う。
慌ててフェルトソールの沢靴にチェンジ。
本日は、T中さん、やまおやぢさんと私の低血圧トリオで
太平山鬼子沢で今年の沢納め。
「中級コースかな」と言われてて若干おののいていたが
「T中さんマジモード」で緊張してきた!

本日は太平山の南側、丸舞口登山道の右手にある
鬼子沢を遡行する。
はじめは北ノ又沢沿いの一般登山道を40分ほど歩く
。 やがて北ノ又沢に鬼子沢が合流するこの滝から入渓。

キノコシーズンまっただ中、さっそくムキタケ!
本命のマイタケもイケルか??って
本日の本命は沢なんですけど。
と、しばらく進んでこじんまりとしたゴルジュ。

    

夏なら気持ちよく泳げる深さだが
今日は落ちたくない〜。岩にしがみついてたが、結局巻くことに。
巻くって言っても私にはまだまだ大変。
笹やら木の根っこやらにしがみついて登る。
フェルトソールが滑るんだ、これがまた。

やがて、本日の私にとっては一番難儀した滝出現。
滝と滝壺の上に2本の倒木がある。他に行けそうなルートもなく
この倒木を使うことになった。
フェルト靴はコレ、苦手。

最初、地下足袋のT中さんが登りきり、ザイルで確保しながら登る。
なんとしても滑るし、下には滝壺が口を開けてるし、
とにかく倒木にしがみついてジリジリと登りきった。
ラストにおやぢさんが華麗に倒木を登ってきて無事クリア。

・・・そして、きのこ。

やがて大きな滝が見えてきた。
歓声があがる。いよいよ核心部です!

・・・けど、きのこ。

山の神様が先へ進むのを拒んでる〜なんて、
緩みきった顔で言われても。

キノコに足を止められたものの、10時25分、
20mはゆうにある滝が出現。
T中さん、おやぢさん、うれしそうだよ。
わたしもうれしいよ。滝の飛沫が細かく飛んでくるよ〜。

トップはT中さん。
ひょいひょいと、軽やか。
私はトップロープ+おやぢ様のフォローという
いたれりつくせり状態で生岩を楽しむ。
室内クライミングと基本は同じなはずなんだけど
いざとなると、体が岩に密着状態。めちゃくちゃ。けど楽しい。

登りきった滝を見下ろす。20mの滝は初で、うれしい。

そしてまたすぐに大きな滝が出現。

さっきの滝も見事だったけど、今度もきれいな滝。
水が中程よりやや上で勢い良く跳ねていて、さらにその下の段で
跳ねていて迫力。

地形図ではこの滝かさっきの滝のどちらかが
剣滝らしいが、どっちだろう。
岩はしっかりしてて、
手を伸ばせば気前いいガバがあり、登りやすい。

登りきると、滝の丈夫にきれいな釜が見える。

きのこも大収穫、
滝も大収穫、低血圧トリオ、ほくほくです。
そしてついに!きたよ、きたよ〜!

こんな複雑な滝、もちろん、わたしは初めて。
しばらくT中さん、おやぢさん作戦タイム。
途中まで行けたとして、その先がどうなっているのか
ここから見えない。
高巻きもできそうなんだけど「しょっぱそう」なんだそう。

きっと彼らは突破できるとして、問題は私なんだよなあ。
とはいえ、本日の私はでっかいザックを見込まれて
きのこ担当。私ができる範囲の重要な役割を担ってます。

高巻くにも、簡単に登れそうな壁ではなく。。。

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