秋田県南部の山

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神宮寺岳(277m)

登山日
2010年5月30日
コースタイム
登り    30分
下り    ●分
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「秋田市から大曲方面へ、国道13号線をクルマで走ると
雄物川を挟んだ向こうに尖った山が見えてくる。
これが神宮寺岳。標高277m。

そのすぐそばに、テレビのアンテナ塔が林立する山が
大平山。標高387m。
本日は、天気に誘われて二つの里山に向かう。
まずは、神宮寺岳。
低山でしかも30分ぐらいで登れる山だが、
見た所、この急峻な山をほぼ直登。なので本日はスパイク長靴で。

クルマを雄物川のほとりにある駐車スペースに停める。
神宮寺岳登山口の標識は、
気合いの入った矢印マークが既に急な登りを予感させてくれる。

急な登りをちょっと行くとすぐに、意外に大きな鳥居が迎える。
ここをくぐって登山道は、ぐいぐいと登る。

マイヅルソウが見頃だった。
こちらは山菜ソデコの花。丸くてかわいいぼんぼり型。

登山道は地形図通りほぼ直登。湿った粘土は滑りやすく
所々にトラロープが設置されていた。
すぐ左の谷を、沢があるようでせせらぎの音が涼しく聞こえる。

ふうふう言いながら登って行くと、標高はぐんぐん上がり、
眼下に雄物川が見える。
川の水面の色がツートン。向こうの深いブルーは玉川からの水なのだそうだ。
ふたつの水質はなかなか混ざりにくいらしい。

 

足元に、アールヌーボォーチックなキノコ発見。
ベージュと紫って絶妙な配色です

頭上からときおり何かが落ちてくるので、見るとこんな花。
後で調べるとトチの木の花。木に着いているうちは
白い花なのが、受粉するとこんなふうに赤色が差して、落ちるのだそう。

里山だと思って軽い気分で来たら、結構がっつり系。
急な登山道に岩が出てきた。
天気はいいが、初夏の日差しを新緑が覆っているので
山中は、ひんやりと心地よい。

分岐に出た。傾斜が緩くなって、間もなく山頂の神社だ。

 

山頂神社に到着。ここには4等三角点がある。
眺望はまったくなし。木々の隙間からかろうじて向こうが見える程度。

下って、先ほどの分岐の先へ行くと見事な3本の大木がある。
神社前よりこちらの方が休憩には良さそうだ。
ガイドブックを見ると、この先に道があるがやや廃道気味のようだ。

何とか踏み跡もあるので、帰りはこちらを辿ることにする。
尾根につけられた道は、登りの道よりもカラッと乾いていた。
所々ササが多い、灌木にも遮られ何とか進むが、やがて倒木が多くなり
こうなると道が分かりにくくなる。

標識のある分岐の道まで出る。
こんなふうに標識は山頂を示すのだが、入ってすぐの倒木に
道は塞がれ、登って行く気にはならないだろう。

その後、沢気味の道になる。
伐採後の杉の枝が沢を埋めていて、とても歩きにくかった。

で、道路に出るとここにもその歩きにくい登山道へ誘う標識がある。
標識が示す方向は、道には見えないから、
ほとんどの人は踏み入らないだろう。

クルマまで、舗装された林道をてくてく歩く。
珍しい花がたくさんあって、飽きない。これはスイカズラ。

あとで調べますか。。。。ヤマブキソウ、かな。
そうかも。
違ってました。ヤマブキソウは秋田にはないとのこと。
正解はクサノオウ。ケシ科の有毒。